2007年8月22日水曜日

日本独特

 普段使っている製品で、日本独自の製品仕様になっているものがいくつかあると思う。
 その一つが携帯電話。
 日本で使用する場合、携帯電話会社が提供している端末(携帯電話)を購入して、それを使い、もし他社製品で魅力的な商品が出た場合、現在使用しているものを解約するか、それとも新規で契約を結ぶか、我慢するか(笑)のいずれかしか方法をとるしかない。大体の人は我慢するのを選ぶように思う。
 しかし、海外の場合、携帯電話そのものだけを購入し、契約先もSIMカードと言われる現在契約している携帯電話会社の登録内容や個人情報、もちろん友人などの電話番号などを記録した小型のICカードを差し替えるだけで使用することがかのうになる。
 日本でもこのSIMカードを使用しているが、それぞれの仕様が異なるのか、他社製品を使用した場合の製品保証はしていない。つまり、ずっとこれからも電話サービスと製品(携帯電話本体)を抱き合わせで購入していかなければいけないということだ。ユーザーから見れば電話のサービスとともに電話本体両方の側面から電話会社を選ばなければいけない不便さが付きまとう。
 また、電話サービス提供側からすれば、メーカーに様々な注文をつけることができるメリットがある反面、全て製品を買い取る保証をしなければいけない不便さがあるようにも思う。
 つい最近の話であるが、これまで電話本体を新製品以外では無料あるいは低価格で提供してきた方針の是正勧告が総務省から発表された。というのも、これまでの電話本体価格を低価格で提供できたわけは本体価格を基本電話使用料金に毎回転嫁することで電話本体部分の価格を抑えるビジネスモデルが確立されている。しかし、これでは長く使用する分だけその使用者にとっては不利な条件になってしまうので前記の総務省の発表につながることになる。
 これらの問題をはらみながらこれからの電話会社と電話会社に電話本体を供給するメーカー側の微妙な関係が今後も続くことになるのかもしれない。どちらも損はかぶりたくないのは同じであるが、価格転嫁できない分、サプライヤー(メーカー側)は今後価格の面での制限が発生することになるだろうと思う。
 そんな微妙な関係を今後見ていきたいと思う。

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